六月大歌舞伎 侠客春雨傘 2007.6.3

本当ならば昨日の初日にチケットを取ってあったのだけれど、木曜日からの風邪が悪化して熱が出てしまい、とても行ける状況ではなくなってしまい断念…
今日の夜の部も危ぶまれたが何とか体調も持ち直したので、幕見のチケット発売開始前に劇場に行くことにした。
やっぱり少しでも早く齋クンの舞台が観たいものねぇ(笑)。
幕見の列は思ったほどでもなく、後列ではあったが上手側に座って拝見することも出来た。
それにしても幕見は齋クンを観に来たであろう人多数(笑)。
立見はほぼ出ていなかったので齋クンが登場するときの揚幕のチャリンという音と共に後列は総立ちに…
もちろん私も、ははは。
お陰様で花道の真ん中辺りから拝見することが出来た。

●侠客春雨傘
華やかな新吉原仲之町に、傾城たちに人気の大口屋暁雨（染五郎）がやって来る。
大口屋治兵衛という商家の若旦那だった暁雨は、御家人の逸見一角に無謀な振る舞いをされたことを機に、侠客になった男。
そこへ、今は隠居して鉄心斎と名を改めた一角（彦三郎）が現れ、宿命の対決が始まると、傾城葛城（芝雀）が止めに入るのだった。

なんだかこう書くとちゃーんとストーリーがありそうだが、実のところは別段これといって話らしい話はなかった(笑)。
まぁ、ご祝儀幕だし、35分だし…
時間のわりに登場人物はものすごーーーく多いので実に豪華！

まず幕開きに座っている傾城薄雲の高麗蔵がとっても綺麗～。
この方は女方ならこういう花魁のようなお役がいいな…
色気はあんまりないけど(苦笑)。

番新豊花の歌江、なんだか最近とっても若々しい気がするんだけど…
先月の｢鬼平犯科帳」でもあまりの若々しいにビックリしたし。
若返る秘訣をぜひとも教えて頂きたい！（笑)。

染ちゃんの大口屋暁雨。
文句なくカッコいい！(笑)←多分、贔屓目です
花道でさしていた傘をくるりんとするところなんて、思わず「くーっ！」と声が出そうになっちゃったよ。
こういう男伊達な姿って、粋で素敵だよねぇ～。

そしていよいよ花道の揚幕がチャリンと鳴って、高麗屋幸四郎(笑)が高麗屋齋吉の齋クンを伴って登場～。
おおー、幸四郎おじーちゃまは中腰体勢で黒紋付に袴姿。
齋クンも黒紋付に袴姿、鬘は付けていないけれど顔はしているようで、すこーし白粉を塗って目元も赤くしていてカワイイっ！
お目目クリクリでまるでお人形のようだ～。
場内からも「かわいい～」の声があちらこちらから聞こえる。
花道を歩く途中でも羽織やら着物をいじってモジモジ…
それでもテケテケと歩みは止まらず、七三のところで一瞬止まってペコリとお辞儀。
その後からは大尽高砂屋梅玉、鳶頭仁左衛門、播磨屋吉右衛門という名前が役名そのまんまな豪華な面々がゾロゾロと…
本舞台に入ってからもやっぱり羽織をモジモジしたり、草履を脱ぎそうになって、観ている方としてはちょっとだけヒヤヒヤ(笑)。
でもこれって、思うに彼の緊張感の表れなのではないかなぁーと。
ほら、よく緊張すると落ち着かなくなるじゃない。
齋クンは齋クンなりに緊張しているのでしょう、やっぱり。
舞台上手側で台詞を喋っている幸四郎おじーちゃまと染おとーさまを交互に凝視。
そこで幸四郎おじーちゃまは、齋クンの顔をグイッと正面に向けて「神様の前ではどうするんだい？！」と問いかける。
すると齋クンはパンパンと手を打って一礼…
だぁぁー、かっ、かわいいっ！
そして右手を掲げて「がんばるぞーーーっ！」とやってる。
もう、みーんな齋クンしか観てない状態(笑)。
そんな私は染ちゃんもしっかり見逃さない(爆)。
優しげな目で観てましたよ、やっぱり。
鳶頭仁左衛門が「常々あっちが贔屓にしている歌舞伎役者の市川染五郎の小さい時に瓜二つだ」と、お約束な台詞も。
いやぁ、鳶姿の仁左様は相変わらず素敵だねぇ～。
播磨屋吉右衛門も黒紋付袴姿で目尻がしっかり下がってる(笑)…
観客との一本締めでは、齋クンもちゃーんと一緒になって手も打ってた。
舞台上手にはける時には、お手手振ってバイバーイもしていて、もう可愛すぎるったらありゃしない。

これですっかりもう終了気分なんだけど(笑)、この後には大口屋暁雨は逸見鉄心斎の彦三郎との立廻り。
彦三郎の鉄心斎はものすごーーーくワルそうな感じだ。
そして傾城葛城の芝雀が間に入って幕切れ～。
芝雀はやっぱりこういう大きな鬘を付けると、お顔がほっそりとしてお父さんの雀右衛門にそっくりになるねぇ。
所作もとても美しく、キッパリとしていてさすがの出来だった。

次の昼の部は17日に行く予定。
その時にはもう随分と慣れてるかなぁー…
頑張れ、いっくん！　

コメント 6

もう、ただただ齋君の為だけにある幕でしたねぇ。豪華なメンバーにお祝いされて、脇を高麗屋一門が固めて、、、おばちゃんはそれだけでうるうるしちゃいます。
染とーたんもがんばってねる。
謡えさんって昭和7年生まれってことは、今年73歳・・・若いっ
ほんとあやかりたいものですね。

初日は顔してなかったんですよ。
こうなると後半は鬘もかぶるかも。楽しみです。
by もこもこ (2007-06-04 19:45) 

もこもこ様
本当にまさにそんな感じでしたね。
幸せですよね、あんなに豪華な面々にお祝いされるなんて…
その分、もっと歳がいった時にプレッシャーにもなるのでしょうけど。

歌江さん、御歳73歳ですかー。
足も最近は随分と良くなられているみたいですし…
きっと若返りの秘策を編み出したに違いない！(笑)

初日は素顔だったのですねー。
顔をしようとして泣かれたのかな～。
鬘被った姿も早く拝見したいものですねぇ。
by 愛染かつら (2007-06-05 02:25) 

初めまして☆
染さんブログ(!?)巡りをしていたらたどり着きました!!
愛染かつらさんのブログ、面白いです♪ファンになりました＼(^o^)／
何か挨拶だけで失礼ですが…
また遊びに来ます(*^_^*)これからも楽しいブログ作り頑張って下さい(#^.^#)
あっ、俳優祭、あんなに話しかけられて羨ましいです。
私は時間がなくてせかされるんだと思ってて、しかも緊張しちゃって、(自分のブログにも書いたけど)最後に一言「頑張って下さい」しか言えなかった…染ちゃん「何が？」って思ったに違いない(笑)
PS,私のブログのお気に入りブログに登録しちゃっていいですか??
by マキ (2007-06-05 23:28) 

こんばんわ～行ってきました～六月大歌舞伎！夜の部ですが、花道横だったので～船弁慶の演目の時、目の前に染様がきれいでかっこいい～きゃあ～～～で、気が狂いそうな～～。昼の部は再来週行きます。齋クンにあえる、うれしいです。幸四郎お父様もおもしろかったです。御兄弟の共演いいですね～。とても私は楽しみました。
by まりか (2007-06-07 23:19) 

マキ様
初めまして、ようこそおいで下さいました～＼(^o^)／
レスが遅くなってしまってゴメンなさい。m(__)m

マキさんも染ちゃん好きなのですねー。
わーい、仲間だ、仲間だぁー。
こんなブログを面白いと言って下さり、感謝、感謝です！
これからもまた遊びにいらして下さいませねー。

俳優祭では、前もってシュミレーションしていたので(笑)、話しかけられました。
でも心臓がバクバクだったので、かなり声が上ずっていてヘンなヤツだったと思います(笑)。

＞「頑張って下さい」しか言えなかった…染ちゃん「何が？」って思ったに違いない(笑)
★そんなこと無いと思いますよー。
ちゃーんとマキさんの言いたいこと、染ちゃんは分かってくれたと思います。

＞PS,私のブログのお気に入りブログに登録しちゃっていいですか??
★もちろん有難いです～。
どうかこれからも宜しくお願いしますねー。
by 愛染かつら (2007-06-08 02:22) 

まりか様
いつも有難うございます。

夜の部、行かれましたかー？！
私も行きましたが、まだレポは書けてませーん(汗)。
花道横で船弁慶をご覧になったのでしたら、さぞや素晴らしかったことでしょうねぇ。
私も次の夜の部は花道横なので楽しみです。
平知盛の霊の染ちゃんは、カッコいいですよね！
気が狂いそうなお気持ち、分かります～。
昼の部も楽しみにしていて下さいね！
by 愛染かつら (2007-06-08 02:24)